2003年のワイン

ワインのガイド集 フランス編

2003年のワイン

2003年のワイン


【サイトのご紹介】
私はワインが大好きです。色・香り・コク・味わいなど、さまざまな葡萄品種や製法等からできるあがる幻の貴賓にあふれたワイン。ワインにはその年々の気候や季節の変化・異常気象等で葡萄の出来栄えや収穫が変ります。その影響を受けて様々に変貌するワインには、これといって同じ物が出来上がりません。パーティー、祝賀会やお祝い事、レストランや食卓でさりげなく、おしゃれに演出してくれるワイン。お酒が苦手な人でもワインなら。と言われる方も多いはずです。そんなワインの魅力に取り付かれてワイン初心者がワインのガイド集 フランス編を作ってみました。
〜生まれ年ワインを贈ろう〜vintagewine 簡単!分かりやすい!みんなも買っている ワイン選び 多彩な味わいを愉しむ フランスワインマップ
ワインのガイド集 フランス編 >> 2003年のワイン 2003年のワイン

北ヨーロッパの人たちは比較的に暑さが好きな人たちですが、この2003年の夏の猛暑はさすがのヨーロッパの人たちもこたえたようです。毎日毎日来る日も来る日も、翌週、またその翌週、さらには月が変わってもなお、燦々と照り続ける太陽は、まるであたりを焼き尽くすかのように照り続けました。

気温の上昇はピークにも達して葡萄の木は衰弱してしまいました。その照り続けはその年9月まで続きました。ボルドーでは酷暑が生んだ赤ワインは大きく分けて2つのタイプに分かれます。

早く摘んだものは、アルコール度が高くタンニンが多いのが特徴で、フレーバーは比較的に軽めのものになります。収穫を待ったものは、熟したフレーバーを持ってバランスの良いワインになります。そのワインの辛口の白は実にやわらかいくらい芳醇です。桁外れの凝縮度に達した甘口の白はそれに見合った貴腐を持って成就しています。かたや卓抜した収穫年と見る人もいれば、並の収穫年と見る人もいました。

最も質の良いブルゴーニュワインは芳醇で、ローヌワインほどではないのですが、筋骨たくましいものさえ見えました。概して善戦したのは、根を深く伸ばした古木でした。暑さに耐え一生懸命に水分を求め根をはった木は古い木が特徴です。アルザスについてもこれと同じでマスター・オブ・ワインの栽培業者オリヴィエ・フムブレヒトに報告によれば、隣接する区画でありながら、3段階の潜在的アルコール度数を持つ※リースリングが出来たといわれています。

一つは若い木の区画、一つは古い木の区画です。アルザスでは貴腐ワインに関してはこの年は外れ年になりました。ロワール河流域もまたしかり。甘口もあるにしても、熱波でしなびた葡萄から出来たものです。一方、赤は過去50年で最大のスケールを備えたワインになりました。

運命の女神はロワールに微笑み、シャンパーニュには微笑みませんでした。霜害に加えて旱魃で収穫量が減少して、雹のせいで収穫がごっそりだめになった土地すら有りました。無年号の供給を確保するには、ストックワインに大幅に頼らざるをえません。2003年の年号入りをあえて売り出すだけの量を有する業者はごくわずかと推測されるほどです。

2003年の成功の鍵は、おしなべて遅く摘むことでした。そのうちに気温が下がり、所々でも雨が降り、見事に成熟したフェノール類を含む葡萄が得られるようになったからです。実際に、オーストリアがそうでした。8月末には涼しさも加わり、それからと言って小春日和が訪れました。イタリアも同様で、9月に気温が下がったおかげで多くのサンジョヴェーゼ、カベルネがうまく熟しました。ドイツでは上質の収穫年に喜びの声が上がっています。どうやらこの年2003年の酷暑は1540年以来の暑さであったらしいのです。

スペインでは雨乞いの祈りは8月半ばに天に届きましたが、葡萄の熟し方にばらつきも出ました。一番できが良かったのは昔ながらの低い茂み仕立てにした葡萄でした。そもそもこんな時のために茂み仕立てが行なわれていたのです。ポルトガルではたぶん諸聖人に祈りを捧げた結果、現にドウロでは平年を上回る収穫量となりました。

ヨーロッパと違って、カリフォルニアは猛暑に悩まされることはなくむしろ収穫は例年よりも遅くなりました。オーストラリアでは決まって期待に胸を躍らせる地域があるはずなのですが、今年の場合、ヴィクトリア州とニュー・サウス・ウェイルズ州のあちらこちらで山火事が発生して、過去数十年で最悪の旱魃に見舞われた地域が多く、所により雨にもたらされました。

例年質の高さが喧伝されるが、今年はそれも幾分なりを潜めています。ただし、西の方ほど平穏で、ラザグレンでは優良収穫年となったと言われています。


ニュージーランドでは霜害により収穫量が減少しました。また、収穫期に降り出した雨にあわてて収穫せざるをえなかったケースもあり、どうしても品質にばらつきがあるようです。一方、アルゼンチンでは、今年は冷たく乾燥するタイプのエル・ニーニョ現象の影響が出ました。高品質の収穫が得られたチリと南アフリカは喜びで沸き立っています。「近年まれにみる優良な年」とは現地の声のようです。

メニューリスト


☆お酒は20歳になってから☆
Copyright (C) ワインのガイド集 フランス編 All Rights Reserved.